原稿の持ち込みから実現した企画特集

2020年10月に、クレジットに関しての基礎知識を書いた『トゥ・ユア・クレジット』をリリースしました。
業界の発展に関わる内容であることと無料公開ということも相まって、おかげさまで多くの反響をいただいております。ありがとうございます。

トゥ・ユア・クレジット(ハラパン・オング)

ここで強調しておきたいのは、今回の功労者は翻訳された星野泰佑さんだということ。
星野さんが独自に翻訳されたものを弊社に持ち込まれ、公開できないかとご相談いただいたことがきっかけでした。

弊社もこの冊子の原本は読んでいたのですが、その他の業務との関係でなかなか翻訳までには踏み切れていませんでした。また、原本は広く読まれるべき内容にもかかわらず無料配布ということで、オリジナル版の発行元である Vanishing Inc から出された条件も、無料公開とすること。星野さんはそこを理解されたうえで、公開できるかどうかも分からないまま無償で翻訳されていたわけです。我々はお話をいただいてから権利交渉し、レイアウトを作成しただけ。原稿も手直しがほぼ必要ない完成された状態でしたので、ご相談いただいてから異例のスピードで公開することができました。

星野さんからお声がけいただかなければ、日本語版の発表はなかったか、大幅に遅れていたでしょう。あらためて、星野さんにお礼を申し上げます。ありがとうございました。「さすがスクリプト・マヌーヴァ」というお声も散見されて嬉しいのですが、このように実際の功労者は星野泰佑さんです。


弊社では自社企画や知人からの推薦などのほかに、今回のように持ち込みから発表が実現したものが過去にもいくつかあります。

長らく出版を待たれていた名著の待望の続刊『カード・カレッジ第5巻』も星野さんの持ち込み企画です。

カード・カレッジ第5巻(ロベルト・ジョビー)

また、マジシャンになりたいティーンエイジャーとその親御さんに向けて書かれた『アンダー/オーバー』も「ぜひ日本に紹介したい」という訳者・米津健一さんからのご提案で実現しています(こちらも無料公開です)。米津さんは『オーディエンス・マネジメント』の企画も持ち込まれ、ご自分で翻訳されました。

アンダー/オーバー(ジョシュア・ジェイ)

オーディエンス・マネジメント(ゲイ・ユンバーグ)

巧妙なフィッチハンドを解説した『V2』や多くのコインマジシャンから称賛を集める『コインがあやなす奇譚な物語』も、訳された宗像寿祥さんの持ち込みから実現しています。

V2(マノス・カルタキス)

コインがあやなす奇譚な物語(ルイス・ピエドライタ)


弊社では良質な作品を多くお届けしていきたいと思っていますが、我々だけで広い分野をカバーするのは不可能。これは選定タイトルや翻訳作業の双方で言えることです。皆様がもし発表されたい原稿をお持ちでしたら、ぜひお声がけください。皆様と一緒に業界を盛り上げていければと思っています。

お問い合わせ先
電話:0725-90-7660(平日9:00-18:00)
メール:info@script-m.jp
担当:滝沢敦

今後の予定として、弊社でもいくつか企画を走らせておりますが、星野さんとの間でももう一冊お話の進んでいるものがあります。こちらはなかなかの大著なのでもう少しお時間がかかるかと思いますが、なるべく早くお目にかけることができるよう努力してまいります(翻訳作業はあらかたできており、弊社側のチェックが遅れている状況…申し訳ありません!)。

これからもどうぞよろしくお願いいたします。