マジックをしたことがないけれど、簡単なものを覚えてみたい!
そう思ったときの最適な道具をご紹介します。…他社製品ですが!ここで紹介するのは、安心と信頼の株式会社テンヨーより発売されているものです。
ハンカチーフマジック
大きなハンカチが手の中で忽然と消えてしまいます。消えた後もそでをまくって両手をしっかり開き、何もないことを見せることも可能。
同梱されているギミックは様々なマジックに使える応用性の高い道具ですが、観客からは怪しい道具は一切使っていないように見えます。
マネーショック
5枚の白紙が、一瞬で5枚の千円札に変わってしまいます。変わったお札はなんと全て本物!
おそらく「お札を一瞬で変える」というコンセプトとしては一番魔法のイメージに近い変わり方だと思います。
1万円札バージョンもあります。
マジックトランプ
一見普通のものに見えて、密かに特殊な仕掛けがあるトランプです。裏向きでもどのカードなのか分かりますし、任意のカードだけを一瞬で抜き取ることもできます。
付属のマニュアルには、これ一組で演じられる20種類ものマジックが解説されています。
このタネはプロも使っているものですが、もちろん普通のトランプとしても使えるので、一家に一組あるとゲームからマジックまで幅広い用途に使えます!
以上のマジックはどれも簡単で、不思議な現象を楽しめます。しかしここで初めての方は注意を!初心者が必ず守るべきものとして有名な『サーストンの三原則』をご紹介いたします。
サーストンの三原則
- タネを明かさない
- これから何が起こるか事前に言わない
- 同じマジックを続けて行わない
1,タネを明かさない
マジックは秘密があるから不思議なのです。そこを明かしてしまうと、「すごい!」という感動が一気に「なぁんだ」という興ざめに変わってしまいます。
マジックを演じると「どうやってるの!?教えて!」という声がかならず出ます。相手を驚かせた快感で、気も緩んでいることでしょう。「相手が知らない、自分だけが知っていることを明かす」行為には快感があるものです。
しかしここで誘惑に負けて明かしてしまうと、待っているのは「なぁんだ」という興ざめなのです(経験談)。次に会ったときにまたマジックを見せてほしいと言われるかもしれませんが、すでに相手の興味は「不思議な感覚を味わいたい」ではなく、「マジックのタネを知りたい」になってしまっていることでしょう。
相手が食いついてその興味が最高潮に達したところで演技を止められれば、きっとあなたのマジックに対する興味は消えず、「この人なら不思議な感覚をまた味わわせてくれる」という目で見てくれるはずです。
2,これから何が起こるか事前に言わない
これから何が起こるのか分かってからマジックを見るとどういうことになるのか。どれだけ不思議な現象が起こっても、そうなることが分かっているので意外性が失われ、驚きの度合いが予想していた範囲を超えなくなってしまうのです。
可能なら、「こんなことが起こるなんて!」という驚きにぶっ飛んでほしいではありませんか。
3,同じマジックを続けて行わない
「もう一回やって!」も初心者マジシャンがよくもらう言葉です。でもここで気を良くしてマジックを繰り返してはいけません!もう一度あの驚きを体験したい!と思っての言葉なのですが、2度目の驚きは絶対に初めて見たときの驚きを超えません。
また2度目なら、あわよくばタネを見破ってみたいという気持ちも起こるものです。何がどのように起こるか分かっているのでお客さんが注目する場所も変わり、タネが推測されやすくなってしまうのです。
……
以上が有名なサーストンの三原則ですが、それにもう一つ付け加えたいと思います。
・みせびらかし目的で演じてはいけない!
マジックをやると、凄いと思われます。それはとても気持ちのいいもの。
しかしマジックはエンターテイメントです。相手に楽しんでもらうためにやるものです。
自分が凄いと思われたいという気持ちから演じてしまうと、それは上から目線の鼻持ちならないマジックになってしまい、嫌われてしまうもとになってしまいます(経験談)。
上記のポイントにさえ気をつけて演じれば、きっと自分も相手も楽しめる時間になることでしょう。
素敵なマジックライフを過ごしてください!