第7章 ちょっとしたイベントで演じる

趣味でマジックをやっていることを周囲が知っていると「歓迎会でちょっとやってくれ」とか「簡単なショーをしてくれ」などと頼まれることがありますよね。そんなときに「ちょっと待って!」となったことはありませんか?

確かにマジックはやってるけど、自分がやっているのはテーブルマジックだからそんな人数には見せられない…と恐々とするのです(私です)。

ここではおよそ10人〜50名程度の観客数を想定しますが、そのような場には、これまで習得しやすかったテーブルマジックは向きません。道具が小さくて後ろの人には見えにくかったり、前の人の頭でマジシャンの手元が見えなかったり、いくら不思議なことを起こしてもその衝撃が十分伝わるのは最前列の人たちだけだったり…そんな状況が出てくるのです。

これはそのマジックが悪いのではなく、環境が悪いのでも無く、演じようとするマジックと環境があっていないだけなのです。

ではどうすればいいのか?
道具が小さくて困るなら、道具が大きいものを。手元が見えなくて困るなら、テーブルを使わず手元が見えなくても良いマジックを演じればよいのです。

例えばこんなマジックはどうでしょう?

ペーパーボール・オーバー・ザ・ヘッド

使うのはトイレットペーパーやティッシュペーパーだけ。それだけで客席を大きく盛り上げられる傑作マジックがあります!

ビデオ・マインド第1巻

道具が見えにくいなら「もともと見えないもの」を使うのはどうでしょう…?つまり観客の記憶です。このシリーズでは、会場を楽しく盛り上げながら演じられるメンタル・マジックが多数紹介されています。これだけで、いくつかのマジックどころでなく、30分のショーの一つや二つは簡単に作ることができます!

メイキング・マジック第1巻

大人数向けに演じるとなると大きめの道具を使いたいところですが、マジックショップで購入すると1つ購入するだけでもそれなりの値段になります。しかしご安心を!簡単な工作で観客受けが保証された傑作マジックを作り、演じることができます。

シリアスリー・シリー

子供向けのマジックというのは、頼まれる機会が多いのにいざ演じるとなると非常に難しいマジックです。まず子供たちに理解できる内容でなくてはなりません。さらに、騒ぐ子供たちの興味を常に引き続け、盛り上げる必要があります。そんな問題すべてを、キッズ専門マジシャンが解決します!

少人数向けのマジックと大人数向けマジックは、異なるタネと演じ方が必要になる場合が多いもの。両方マスターして、どんなときでも観客を楽しませられるマジシャンを目指しましょう。素敵なマジックの世界へようこそ!