仕事としてのマジックを本気で考えている人へ。プロとして成功するための27の大切な話
テーブル・マジックの仕事を本気で考えている人へ
マジックに真剣になり、腕が上達してゆくとこれで収入が得られるようにしたい、仕事にしたい、と考えるのは自然なことだと思います。しかしいざそう思って行動を起こそうとしても、現在の日本ではマジシャンとして「どうやって仕事を取るか」「どうやって継続した仕事を成立させていくか」という点についての情報はあまりありません。
本書は、そんな人が一番最初に視野に入れるであろうレストランでいかにマジシャンとして成功するかについて解説した本です。これからプロとしての活動を考えている人、パートタイム・マジシャンからフルタイム・マジシャンへのステップアップを考えている人、実際にテーブル・マジックを行っているが行き詰まっている人、そんな人たちのためのプロからのガイドブックです!
古くて古くない知恵
この書籍の初版はアメリカで1996年に出版されました。こう聞くと「時代が古い」「文化が違う」と感じられる方もいらっしゃるかも知れません。しかしここに書かれている内容は、それでも日本で通用する内容なのです。それはこの本の焦点があくまで「人間」だから。
レストランの「マネージャー」にどう売り込むのか。
レストランの「マネージャー」にどう満足してもらうのか。
レストランの「スタッフ」とどう関係を築き、連携を取るのか。
「来店者」の気持ちをどうケアして、どう演じるマジックを選ぶのか。
そして何より「来店者」の心に何を残すのか。
マジシャンである以上、マジックの腕が必要なのは確かにそうです。しかしこれを「仕事」としてしっかり行う場合には、それ以外にクライアントへの接し方や観客にどう自分のイメージを伝えるかといった意識や知識が必要になります。この本では、今まであまり明かされなかったそのような「仕事として成功するためのノウハウ」を、細かいところまで踏み込んで(ある意味赤裸々に)解説します。
テーブル・マジックを仕事として考えている(もしくは行き詰まっていて悩んでいる)すべての人に贈る一冊です!
祭 –
一言で言うのならば、素晴らしい書籍です。
営業を始めたばかり、もしくは営業を始めようとしているマジシャンにとって、正しくガイドブックとなり得ます。
「こんなところまで書いてしまうのか」と思わせられるほどに何もかもが書かれています。
勿論、営業をしないであろう方にとっても、観客との接し方を見つめ直すいい機会を与えてくれる本だと思います。
買って損はしない、そう自信を持って他人に薦められます。事実、私も何人かに購入を勧めました。何回も読み直すことで新しい発見があるので、しばらく手元から離せなくなりそうです。