どんな現場もホームグラウンドに変えるノウハウを、スペインの鬼才ダニ・ダオルティスが詳細に公開!
クロースアップ・マジックを演じるのにベストな環境とはどんなものか?
そしてどこへ行ってもその環境を作り出すためにはどうすれば良いのか?
本書はスペインの鬼才ダニ・ダオルティスの手による、上記の問いへの答えです。
テーマは「どんな現場もホームグラウンドに変える」。
彼はその自由奔放な演技スタイルから「即興マジックが得意」というイメージがありますが、実際はそうではない、と言います。むしろ即興は嫌いだとまで言い切る彼の本来の姿は、用意周到に準備し、状況を整えて演技に臨む、というもの。もっともコンディションを整えやすい場所は自宅(ホーム)でしょうが、そこだけでマジックを演じるのは現実的ではありません。実際、カード専門のクロースアップ・マジシャンとして、デック一個だけを持って世界中でショーを行っている彼にとって、仕事現場はほとんどが初めての場所になります。
そこでたどり着いたのが次の考え。
「観客を家に連れてこられないなら、家を観客に届ければいい」
その言葉の通り、彼はまず理想的なクロースアップ・マジックの環境を定義していきます。客席の並び、椅子の配置、テーブルクロスやマットの関係、最適な人数などなど。そして同じ環境を、出向いた先で構築するにはどうすれば良いか、何に気を付ければ良いか、のノウハウを構築していきます。
そして、そんな場に最適なショーの構成も提案。自身のショー構成を例にとって、観客の興味を常に引き続けるために盛り上がりと緩急を絶妙にデザインした構成と、その考え方を紹介します。またクロースアップのショーをスクリーンに映して大人数に楽しんでもらう際の様々な工夫も、一章を割いて考察していきます。
これはただの理論ではない。ダニを今日の地位まで押し上げた要因そのものだ
ミゲル・アンヘル・ヘア
溢れる才能を持ったマジシャン本人が明かす「やり方」。そのすべてが細大漏らさず書かれている。あなたはその秘密を目にするだろう!
ウッディ・アラゴン
これだけマジシャンに取って必要な内容を詳しく書けるのは、ダニ・ダオルティスをおいて他にはいない
ルイス・ピエドライタ
現場経験からくる膨大な量の情報と工夫。これはどんなマジシャンでも、それぞれの現場をよりよく改善する指標になってくれるだろう
ガビ・パレラス
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