気配も悟られずにパートナーに様々な情報を伝達できるコーディングの世界!
コーディングの魅力
古くからあるパフォーマンスに、「ツーパーソン・テレパシー」というものがあります。
これは2人組で行うもので代表的な演技例としては、一人が目隠しをした状態で、もう一人が手にした観客の小物が何かを当てたりするものです。
ここで言ってしまいますが、原理は二人の間で暗号(コード)を決めておき、それを使って目隠しをしたマジシャンに密かに情報を伝えるというもの。これがコーディングです。
なんだ、と思うなかれ。
練り込まれたコーディングの演技は、それが使われているとわかっていてもどこでどう伝えているのか全くわからない不思議さがあります。現代でこれを見事に演じているのはイギリスのモーガン&ウェストでしょう。彼らはペン&テラーのFool Usにも出演し、見事にペンたちを騙しています。それとは別のアクトですが、以下の映像をご覧ください。
多様なコーディングの世界
どうでしょう、パフォーマンスとしてとても面白いうえに、非常に不思議ではないでしょうか?「コードで情報を伝えている」とわかっていても、まったくその気配が感じられません。それもそのはず、コード自体が優れているうえに、巧妙にコードの存在が消えるような演出上の工夫を随所に練り込んでいるのですから。このノウハウも、今度のタイトルでぜひご紹介したいポイントでした。
今回のタイトルの前半では、コーディングに初めて触れる方でもすぐに演技できるような、それこそ友人どうしの気軽な集まりで初めて会った人とでも簡単に演じられる演技を解説します。言葉によるコーディングはもちろん、言葉を一切発せずにカードの情報を伝えられるようなコーディングまで、応用範囲の広い様々な方法と演技を解説していきます。
後半では一転して上級者向けの手法と演技を紹介。上の動画の演技も完全解説します!さらにオリジナルのコードを作る方法なども時間をとって解説しており、初級者からプロフェッショナルまで幅広く楽しめるものになっています。
幅広い可能性
これは手法の性質上、演技をする場所を選びません。気軽な友人同士の集まりから、パーラーはもちろん一流のステージまで、どんなシチュエーションでも演じることができます。
また言葉を使うものは、対面だけでなく電話ごし、インターネットごしの演技も可能となります。コードする内容を決めておけば、使用する道具も自由、演出も自由。創造力のおもむくままに、ご自分のアクトを作っていくことができます!
日本語で演技はできるのか?
この種の解説で気になるのが、日本語での演技は可能か?という部分でしょう。
答えは、一応イエスです。
オリジナルの解説は英語で行われており、そこで解説されるコードももちろん英語。これを翻訳してお届けするわけですが、有言コードの部分は特に注意して作業を行っており、日本語でも整合性や一定の自然さは確保できたと思っています。しかし実際問題として異なる言語のコードを完全に対応させるのは難しく、厳密にみて完全に自然とは言えない箇所も残ってしまいました。
ただ、ここに関しては少し説明させてください。
解説の中で彼らが繰り返し強調しているのが「コードは演者にとって自然な言葉遣いのものでなくてはいけない」「したがって構造は解説するが、使う言葉は必ず自分たち用にカスタマイズして欲しい」ということ。
解説される構造は、日本語でもまったく問題なく使用できるものです。あとは言葉遣いをご自分に合わせて調整していただければ、あなただけの自然で完璧なコードを日本語で作ることができます。
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